2006年06月

ベルギーへ(その2) ~アントワープ~

 ベルギーへ(その1)の続き。

 アントワープに近づくにつれ、巨大なクレーンが沢山目に付くようになる。貨物を船に積み込むためのクレーンだ。ヨーロッパの都市では、街に近づくにつれ、まず街の中心に立つ教会や聖堂の尖塔が見え始め、それから街の全容が見えてくるというのがよくあるパターンだが、アントワープに関してはちょっと違うよう。14世紀ごろから港湾都市として栄えた都市ならではだが、すごいと思うのは、現在もその地位を保持していること。ヨーロッパで2番目の量の貨物出荷量(?)があるらしい。

 街に入ると、目を引くのが庁舎の前にある噴水の彫像。よく見ると「切り取られた手」を今にも放り投げようとしている。伝説によると、神様かなにか(?記憶が曖昧…)が放り投げた、その手が落ちたところにアントワープができたとか。アントワープという街の名前そのものも「落ちた手」という意味だそうだ。へぇ。
antwerp-opener.jpg
 写真はこちらから拝借

 同じく街の中心にある、繊細な装飾が施された大聖堂も目を引く。ただ、なぜか二つある(はずの)塔の片方が、やけに低い。なんでも、建設を始めてから2世紀かかったところで建設を止めてしまったため、片方の尖塔は美しく仕上がったが、もう片方は低いまま、申し訳のような屋根(フタのようにも見える)をかぶせて、終わりとしたらしい。要は資金が底をついたためだが、なんだか可笑しい。
antwerp.jpg 写真はこちらから拝借

 街全体の雰囲気は16、17世紀の建物が今も沢山残っていて、落ち着いていながらも華やかな感じ。でもこの印象は、街を行きかう人々の服装からもくるのだろうか、地元の人々は、一見して観光客と分かる人々とは明らかに違う、いかにもおしゃれないでたちで歩いている。年配の女性もフェミニンなハイヒールに膝丈のスカートで歩いているのをよく見たが、それがエレガントでもあり、似合ってもいて素敵だった。アントワープはベルギーの中でも1、2番目に豊かな街だそうだが、街全体から受ける印象もそれを反映しているのだろう。

 夜には、レストランの屋外席で食事をしたが、ちょうどワールドカップの真っ最中だからだろう、全ての客が試合を見られるように、テレビがあちこちに設置してあった。さすがヨーロッパ。サッカー熱はどこも同じようだ。ベルギービールを飲みながら観たのが、オランダ対コートジボワールの試合。オランダが2対1で勝ったのだが、試合終了直後にオレンジ色(オランダのナショナルカラー)のTシャツを着た人々が、広場を走り回ったり、大声を上げたりと、大はしゃぎ。ベルギー人が、「またオランダ人が…」といった様子でそれを冷ややかに見ていたのが、何だか対照的だった。

 オランダ人とベルギー人は、国境を接する隣国同士で、同じフラマン語圏に属するのに、仲がいいというわけでもないらしい。おまけに、同じフラマン語といっても、読み書きの表記は同じだが、発音が違うため、ベルギー人とオランダ人同士のフラマン語では意思の疎通が出来ないらしい。友人のベルギー人に言わせると、なんでもこの二国民は性格の違ういとこ同士のようなものとか。似てる部分があるからこそ、お互いの違う部分が余計に目に付くのかもしれない。「背が高くて騒がしかったら、それはオランダ人」という、彼のオランダ人の定義には笑った。

 テレビで試合を見ながらふと気が付いたのが、アルコール飲料の広告の多さ。あらゆる種類のアルコールの広告が、とても多い。要はそれだけ売れるし、飲まれているのだろう。ベルギービールも300、400種類あるというし。それにも関わらず、金曜日の夜、夜中の一時を過ぎてもまだ8時ごろかと見まごう程にぎわっているレストランやバーをタクシーで見ながら通り過ぎたが、酔っ払って騒いでいるような人は全くない。金曜日の晩といえば、どこからか雄たけびが聞こえてくることが多い英国、この点についてはベルギー人の爪の垢でも飲ませるといいのかも。



※ 手持ちのデジカメが故障してしまったため、今回の旅行に関する写真はあちこちからお借りしています。
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ベルギーへ (その1)

 夫の友人の結婚式に出席するために、ベルギーはアントワープに16日から3泊4日で行ってきた。夫はアントワープに数年住んでいたので、自分の庭のような場所だが、私はベルギーに行くこと自体初めてで、しばらく前から楽しみにしていた旅行だ。今回は車で一路陸路を行く。

 出発当日は、M25(ロンドンを中心とした環状道路。東京の環七・環八みたいなもの)の渋滞を避けるために、朝4:00前に出発。結果、睡眠は3時間程度で、少々つらい。外はまだ暗いものの、東の空が既に少し白みかけているのが見える。

 英国-フランス間をつなぐ海峡トンネル(Channel Tunnel、トンネルサービス自体はEuro Tunnelと称される)への道すがら、英国製のクラシックなスポーツオープンカー二台が並走しているのを見た。共に年配の夫婦連れで、女性はサングラスにスカーフを頭にかぶり、そこだけちょっと違う時間が流れていた。年を取ってからあんな風にモータースポーツを楽しむのは、とても素敵だと思う。

 ユーロトンネル入り口に5:20頃到着。ここで、夫が「列車が遅れているようだ」と言い出す。何のことか分からず、きょとんとしていると、「列車のシステムで問題があったらしい」と、重ねて言う。しばらくかみ合わない話をした後で分かったが、トンネルと言えども、関門海峡トンネルのように、中を車で運転して通過するわけではないらしい。何度も海峡トンネルを通過している夫は逆に、車を列車に載せるということを私が知らないということに、気づかなかったようだ。私は今回初めて知ってびっくり。ここから合流した友人にこの話をしたら、笑われてしまった。

 実際、全てのシステムは空港で飛行機に乗る際のシステムとほぼ同じように出来ている。まずトンネル入り口でチェックインし、ここで搭乗する列車のチケットを手に入れる。その後、パーキングに入って列車までの時間をつぶすもよし、パスポートコントロールを済ませて、デューティーフリーで時間をつぶすもよし。ただここで異なるのは、動くのが人ではなくて、車だということ。1時間にほぼ2本走っている各列車の搭乗時間が近づくと、搭乗ゲートに行き、後はサインに従って列車に乗り入れるだけだ。

 海峡を渡るには、他にフェリーを使う手もあるが、それだと2-3時間かかるのに比べ、ユーロトンネルを使うと1時間そこそこらしい。ただ今回は運悪く列車の遅延のために、6時出発予定が2時間近くずれ込み、延々とパーキングで待つ羽目になった。このトンネルの建設には巨額の費用がかかったと聞くが、この様子だと、中を走る列車の信頼性が、英国で通常走っている列車(すぐに遅れる上に高い)と同じレベルのようで、先が思いやられる…。
 
 やっと列車の準備が整い、初めて列車を目にするが、この列車、普通の低い車用の車両は二階建てになっている。列車自体はかなり長い連結車両だったのにもかかわらず、車が載り込み始めてから列車が動き出すまでは案外早く、15分かからなかったと思う。さらに30分でフランス側に到着。なるほど、(動けば)結構早い。下の写真は、ユーロトンネル内を走る列車の内部の様子。
Euro Tunnel Train写真はWikipediaから拝借 

 フランスの一般道路を走り始めるなり、英国とは風景が一変したことに気づく。とにかく土地が平らで、右を見ても左を見ても、視線をさえぎるものがない。だから空も広い。アメリカでも似たような風景を見たのを思い出す。英国は日本と比較するとずっと平坦な土地だが、それでもなだらかな丘の向こうにまた丘が続く、といった風景なので、こういう風景はまた違っていて新鮮だ。

 フランスの道路を走って30分で、フランス-ベルギー間国境を越える。国境からさらに1時間ちょっとで、今回の目的地であるアントワープに到着した。列車の遅れさえなければ、我が家からアントワープまで車で4時間程の距離ということだ。ヨーロッパ圏内のモノと人の流れも、なんとなくではあるが、身をもって感じることができて面白い。

 運転していて気づくのが、大陸に入ってからの運転マナーの違い。特にベルギーに入ってから、英国では絶対にあり得ないような乱暴な運転が目に付く。例えば、車間距離をとらない上に、外側車線からの追い越し、急な車線変更や割り込みは当たり前。これは夫に言わせると、’ベルギーでは当たり前’らしく、更に「郷に入れば…」で同様の運転をするものだから、助手席に座っている私はひやひやさせられた。ただ、運転マナーが乱暴な分、我慢の閾値が高いというか、互いに少々のことでは怒ったり怒鳴りあったりしないらしい。運転マナーに比較的厳しい英国はその分閾値が低いので、下手な運転には中指を立てたりするのも見かけるが、まあこれもお国柄の違いということか。  <つづく

Royal Ascot

 今日はロイヤル・アスコットの開幕日だった。

 英国由来のスポーツは沢山あるが、もちろん競馬もその一つ。私はレースそのものには興味はないが、アスコットを見るのは楽しい。女王とロイヤルファミリーの入場から始まって、何より並み居る紳士淑女のおしゃれを見るのが楽しいからだ。新聞でも、レースそのものに割くスペースと同じくらい(あるいはそれ以上)、着飾ってきた女性達の服装、特に帽子の写真に、紙面を割く。

 下の写真は、アスコットで沢山見られる奇抜なデザインの帽子の一つ。なんでもアスコットの競馬場が今年リニューアルされたそうで、その新しい競馬場をデザインしたのだろう。
奇抜なデザインの帽子

 登場するサラブレッドも、生まれ育ちの良さそうな高貴な顔立ち・体つきをしたきれいな馬ばかり。上のリンクから見られる写真では残念ながら分からないが、サラブレッドの中には、人間で言えば腰のところに、毛の刈り込みできれいに市松模様や縞模様などが施されたものもいた。

ウェブページを「あとで読む」

 日経BPのサイトで面白いサービスを紹介していた(リンク先の記事は、日経BPの読者登録が必要かもしれません)。ウェブページの情報を丸ごとメールで登録したメールアドレスに送ってくれる「あとで読む」というサービス。

 おもしろいサービスなので、早速使ってみた。確かに、ウェブページ丸ごとをそのまま切り抜いた状態のメールが送られてくる。これは便利。

 インターネット上で、「これは役に立ちそうだから是非後で読みたい」と思うページを見つけた時に、今までなら、’お気に入り’に入れる(後で分かりやすいように'Temp'などのフォルダに入れる)、あるいはローカルに保存する、といった手段が普通に考えられる手段だと思う。また、私の場合はノートブックをメインPCとして持ち歩いているので、移動時にはそのページを開いたまま、'Hibornate'の状態にしておくことも多い。

 しかし、お気に入り機能は、定期的に巡回したり、固定保存したいサイトアドレスを保存するのには便利だが、一時保存先として使うのにはとても不便。’お気に入りの整理’をしようとすると分かるが、デザイン的に、例えばメールフォルダのように頻々とメンテナンスを行うようになっていないのだ。
 ウェブページをローカルに保存するというのも、機能的には可能だが、保存したファイルを開くという、インターネットでウェブページを閲覧するのとは全く異なる作業をしなくてはならない点で、あまり直感的ではない。要は面倒くさい。
 私のように'Hibornate'状態を使ってOn/Offしながら、一週間近くPCを使い続けるというのは、一般的な使用状態ではないし、IEで問題が発生して全てのページが閉じられてしまった時などは、URLを保存しているわけでもないので、元のページに再びたどり着くのは至難の業だ。沢山ページを開いたままにしていると、それなりにメモリーも食う。

 それがこの「あとで読む」だと、作業もワンクリックで済むし(設定によるが)、何より頻繁に使うメーラーへ、情報が一元収集されるのがいい。
 また、これは切り抜いた時点の情報をキャッシュしてメールアドレスに送ってくれるそうだ。たまに、’お気に入り’に入れていたリンク先が何かの事情で消えていて、がっかりすることがあるが、そういった事態も防いでくれそう。

 ちょうどこういった機能を探していたところだったこともあり、これからかなり重宝しそうだ。ただ、メーラー内でメールが「積ん読」にならないようにしなくては…。

Wallace & Gromit: The Curse of the Were-Rabbit (2005)

 観るまでは、子供向けの映画だと思っていた。
 ウォレス&グロミットと言えば、10年程前にプッチンプリンのCMに使われていたのを覚えている人もいるかもしれない。それでなくても、ウォレスとグロミットの憎めない顔を、どこかで見かけたことがある人は、多いと思う。

 もし私が日本でこの映画を観ていたら、きっと童話のような、ただの「お話」だと思ってしまっただろう。でも、ここに出てくる舞台設定その他も、実に英国の生活に根ざしているのだ。
 
 例えば、今回舞台となる、村で開かれる野菜の品評会。夏場、地方の小さい街や村では、自分の菜園で取れた野菜を持ち寄った品評会が開かれるところも沢山ある。BBCでその様子を見たことがあるが、この映画の登場人物達のように、皆さんとても真剣で、笑ってしまった。
Vegetable competition こんな感じ。

 グロミットも品評会に向けて、手塩にかけてスイカを育てている。その様子がいかにも愛らしい。
Gromit taking care of his watermellon_2

 でも村人達が困っているのが、ウサギ。品評会に向けて大事に育てている野菜を食べてしまうのだ。このウサギ達、確かに特に早朝にちょっと郊外へ行くと、あちこちで草をはんでいるのを、道路から見ることができる。まあ、このイメージは多少誇張しているが…、
rabbits

実際に以前、ウサギの食害がとある村で問題になっているという記事を、The Timesで読んだことがある(写真)。ウサギと言っても、これは’ウサギ人間(Were-rabbit)’ならぬ、’モンスターラビット’らしい。この記事は、いかにも英国らしいユーモアが楽しいので、時間のある方は是非オンラインでオリジナルを読んでみて欲しい。
A monster rabbit in a real world

 話を映画に戻そう。この映画、とにかく何が良いというと、ユーモア。もの言わぬ(犬ですから)グロミットをして、表情としぐさで語らせるアニメーションもすてきだが、せりふだけでなく、いかにも英国ならではのちょっとした小道具なども含め、あちこちにちりばめられたユーモアが、また楽しい。単純にげらげら笑うおかしさ、というレベルでなく、大人も十分楽しめる上質なユーモアだと思う。和みたい時にもお勧めの映画。

評価:★★★★★(5.0)

ワールドカップ前夜

 明日開幕されるワールドカップと英国にまつわる話。

 WCを目前にして、England(*)の盛り上がりはかなりのもの。この一週間というもの、ウェイン・ルーニーの容態の一進一退に、Englandの全ての人々が一喜一憂していたし、St George(**)の旗をはためかせながら走っている車も、この一週間でぐっと数が増えた。

 英国サッカーと言えば、日本でもフーリガンを連想する人も多いと思うが、BBCニュースによれば、英国でもドイツに旅立った同胞を案じて、親切にも本国からドイツに警官が派遣されたという(笑)。
英国警官とEnglandファン in Frankfurt

 ニュースによると、
 ”各国から訪れた観光客達が、(フランクフルトで)英国警官の制服を目にして、何だ何だと小突きあいながら警官を指差したり、何人かは警官と一緒に写真を撮ったりしている”
 
 フランクフルトで英国警官を見たら、そりゃ驚くでしょう(笑)。

 ”「やっぱり文化の違いがありますし、ドイツの警官が英国人の振る舞いの意図するところを誤解しないように気を使ってます」”とは英国警官の談。

 日本人には「伝統」と「英国紳士」のイメージが強いが、英国人は結構攻撃的になるところもあるので(もちろん、場合によってだが)、こういった配慮は有効かも。

 フーリガンという現実的な問題もあるだろうとは思うが、Englandのファンが警官の付き添いで盛り上がっているところを想像すると、なんだかやんちゃな小学生が先生の引率付きで遠足に出ているようで、笑ってしまうのは私だけだろうか。

ブログ考

 今回も英国と全く関係が無い話題(笑)。 

 ’ブログ’を始めてみようと思った、そもそものきっかけはMixiだ。
 Mixiを始めたのは昨年秋、その少し前にMixi参加者が100万人を突破したのが、マスコミで話題になっていた。それ以前にもGREEに入っていたが(現在開店休業状態)、それと比較してもMixiのインターフェースは使いやすいと思う。カスタマイズできないシンプルなものだが、その分、主な用途であろう、日記・コミュニティ機能が、初心者にもとっつきやすく、使いやすい。

見渡してみても、日記機能を使っている人の割合は、かなり高いと思う。内容は、メモ程度のものから、いわゆる日記の形態で書かれているものなど様々。

 私の場合、日記は小学校で書かされたが、その後自発的に日記を書いたことはなかった(あったとしても3日坊主(笑))。おそらく世の多くの人も同じようなものではないかと想像する。それではなぜMixi日記機能はこんなにポピュラーなのか、と不思議に思って、ちょっと考えてみた。理由はいくつかあると思う。

 まず、1.単純にそこにあったから。無料サーバーを使って日記(ブログ)を始めるにしても、それなりに設定することは沢山ある。Mixiに参加して、何も設定する必要なく、デフォルトですぐに使えるツールが目の前にあれば、いい機会だから、何か日記と言わずとも記録代わりにつかってみようか、位に考える人は沢山いるだろう。
 次に、2.招待制システムによる、クローズドされた世界の安心感。自分の日記が不特定多数に曝される恐れが無いのは、大きなメリットだと思う。とは言え、Mixi参加者が500万人に迫りそうな現在、クローズドの意味合いも薄れてきていると思うが、これについてはまた別の機会に。
 3.友人・知人と共有できる。共通の趣味や興味を持つ友人達と、日記を叩き台にして、気軽におしゃべりできる。連絡簿にしてもいい。年齢が上がるにつれ、実際に会うのが難しくなる友人達同士で、近況を知らせあったりするのにもぴったりのツールだ。
 4.もっとプライベートな空間が欲しい人のためには、オプションで、Mixi全体だけでなく、友人・知人のみに日記を公開する、というとても親切なオプションもついている。

 でも私は今回敢えて一般ブログ形式を使って始めてみた。実際どうしてこれを書いているのか、自分にはっきりさせるためにも、もう一度理由を考えてみたい。

 英国に住むようになってから、当然ながら日本では触れる機会のなかった事に沢山出会った。そのうち、せっかくならば、そういった情報や話題をシェアしてみたいと思うようになる。そのためのツールとして、日記やブログは、実はとても便利なツールなんだと気づいたのは、Mixiの日記ツールに出会ってから。それまでにもツールとしてのブログは認知していたものの、自分がやるようなものではないと思っていた。やる気は全く無かった。Mixiの日記エリアを、ぼんやり眺めて見るまでは。ツールとしての、ネット上での日記(ブログ)の存在を身近に感じさせたのが、Mixiの日記ツールだった。
 ネット上での公開記録手段として、自分のホームページを作るという手もある。だが、時間的にそこまでやる余裕の無い私には、既に半分出来合いのこういったブログサーバーを使うのが手っ取り早い。

 しかし、せっかく何かの形で残すのなら、さらにネット上で他の人にも読んでもらうものならば、友人・知人、Mixi参加者の範疇に留まらず、もっと不特定多数の人々にも読んでもらった方が面白い(あくまで私個人の意見で、Mixi日記を否定している訳ではないので、あしからず)。面白い、というのは、そこから生まれる’かも’しれない、インタラクションみたいなものを期待してもいるんだろうと思う。
 もちろん、オープンな空間に自分が書いたものを残すということに、不安や恥じらいが無いわけではない。しかし、Mixiで日記を公開したところで、私の知らない400万人の目に触れるの’かも’しれないと思えば、分母が大きくなるだけで、人さまの目に触れることには変わりは無い。
 こうやって書いている文章自体、他人に読まれることを意識しながら書いている(当然と言えば当然だが)。さらにカウンターを設置し、さかのぼれば、最初にこのブログのレイアウトを、あーでもないこーでもないといじっている時点から、他人に見られることを重々意識しているのだ。

 しかしここで、物書きでもない私が、「自分のための記録」と言いながら(そこに自己満足が見える)、その稚拙な記録を、人さまに読んでもらうことを期待しているところに、大きなムリがある。
 そのムリも百も承知で、つたない文章を綴ってみようと思う。そして時間を割いてこのページに立ち寄ってくださる方がいるとすれば、とても有難いことだと思っている。

ニースへ(その2)

 二日目。午前中にはRussian Cathedralを訪れた。ホテルから結構な距離だが、歩いていく。
 ロシア国外で唯一、大聖堂の名がつくロシア正教会の建築物。いかにもロシア風の、たまねぎ型の屋根をもつ建築物と、椰子の木の組み合わせは、ここでしか見られないだろう。何でも19世紀にロシアの皇太子がニースで死んだために、皇太后(?既に記憶があやふや)が是非記念に、と建てさせたものらしい。実際に、聖堂も皇太子の亡くなった場所に立っているそうだ。
 Russian Cathedral
 
 頂上付近に滝が見えるので1日目に気になっていた、街を見下ろす中世の城跡が残る丘に登り、例の涼やかな滝を眺め、街と海の景観をしばらく楽しむ。
 Le Chateauの滝 ビーチ沿いの建物

 ニースの感想として、高級リゾート地と言われるのも頷ける。一般的なヨーロッパの気候を考えると、特にロシア人からすれば(今回、ニースは英国人が開発したリゾートで、18-19世紀にはロシア人も保養地として訪れていたことも初めて知った)、さぞかし過ごしやすい場所だろう。高級ブティックもあり、マダム達のお買い物の用も足せる。

 ただニース自体は少々こじんまりしているので、理想的には長期滞在で車を借りて、モナコやカンヌにも足を伸ばすのが一番楽しい過ごし方かもしれない。
 ちょうど、我々が行く一週間前にモナコでF1があり、我々が到着した週にはカンヌで映画祭が開かれると、帰りの飛行場に向かうタクシーの運転手が教えてくれた。そんなことも知らなかった我々。どうりでホテルと飛行機のチケットが取れなかった訳だ(ぎりぎり2、3日前にチケットを取ったせいもあるが)。確かに、ガトウィック空港のターミナルで、仕事で来たと思われる日本人の3人連れが「スクリーニングが何とか」と話をしていたのを、小耳に挟んだ。もともとそういう業界には縁薄い私は、「薬のスクリーニング?」などと見当違いなことを想像していたが、あれは映画祭に向かう途中の業界関係者だったんだろう。回りくどくなったが、そういったイベントに参加する拠点としても、ニースは絶好の立地。’高い’わけだ。

 空港のラウンジで、ニースとその周辺地域の不動産情報を載せた雑誌を暇つぶしに眺めてみたが、さすがに素敵!と思うような、プールつき、景観良しの邸宅はそれなりに億単位の値段がついている。でもLondonの不動産価格を見慣れてしまうと、「この条件だったら、結構良い価格じゃないの?」などと思ってしまうところが、怖い。

 London市内に家を持ち、どこかこういった郊外に邸宅を持って、たまに自前のクルーザーで海に出る、なんていう夢は、、きっと夢のまた夢(タメ息)。

ニースへ(その1)

 先日、と言っても5月中旬になるが、ニースに行く機会があった。英国について書くなんて言っておきながら、いきなりフランスの話から始まるが…。

 3泊4日だったが、夜遅い到着に、朝の出発便となったので今回実質的には2日半程度の滞在。
 南仏は今回初めてだったが、南仏の不動産がイギリス人に買われているというのは、よく分かる気がした。やはり気候が違う。まず日差しが違う。英国と比べて、だが。5月だったせいもあるだろうが、日差しは明るいけれども肌にじりじりするほど強くなく、乾いた風は肌に心地良いが、決して髪を乱すほどの強風は吹かない。そのせいだろう、海も波というほどの波が立っているのを見なかった。あくまで穏やかで、軽く緑がかった明るい青色の、見るからに気持ちの良さそうな海だった。
ニース ニースのビーチ

 一日目には、まず最初に朝市へ。チーズ、オリーブ、ラベンダー、といかにも南仏を感じさせる品々が並ぶ。新鮮な野菜も沢山、しかも安い(英国に長く居すぎかも)。好物のアスパラガスも旬とあって、太くて立派で、いかにもおいしそう。しかも白アスパラガスも大きな束で一緒に並んでいる。さっと茹でて食べたらどんなにおいしかろう、と思いつつも、ホテル滞在の身、後ろ髪を惹かれる思いをしながら、アスパラガスにさよならした。

 大きなスペースではなかったが、花市も開かれていた。これも、いい鉢植えがとても安い。いかにも暖かい気候を好みそうな花が沢山並んでいるのも、とてもきれいだ。街を歩いていて、アパートのベランダによく花の鉢植えがきれいに飾られているのを思い出す。
Fleure Marche in Nice

 朝市のあとは、ぶらぶらとビーチ際を歩いたり、カフェでオーダーした、ムール貝の白ワイン蒸しの量の多さに嬉しい悲鳴をあげつつ(日本なら3~4人分だろう)、カフェで道行く人を眺めながらゆっくりランチを食べたりして、一日目が終わった。

 食事も全般的においしいとガイドブックに書いてあったが、多分その通りだと思う。ミシュランスターを冠するレストランが海岸沿いのホテルに入っていたが、残念ながら今回は行く機会を逃してしまった。

まずは、筆おろし

ブログを始めるにあたって、どのサービスを利用したものかと色々調べてみた。いやはや、無料サーバーだけでこんなにも、と思う程沢山ある。ブログ数では、ひと頃話題だったLivedoorが一番らしい。確かに、一般受けしやすそうな既成デザインが沢山そろっているし、使いやすそうではあるが、いろいろあってfc2にお世話になることにした。

 日記というよりは、自分のための記録的意味合いが強いものになると思うけれど、英国生活での面白い事・興味深い事についても挙げていくつもり。


 写真は、家にある鉢植えの一つ。この子は柑橘類のせいか、水をごくごく飲むので、頻繁な水遣りがかかせない。面倒を見ている甲斐あって、まだ青い実をいくつかつけた。

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