2006年07月

パリへ

 先週末にパリに遊びに行ってきた。パリはちょうど1年程前に訪れたのが最初で、今回は2度目となる。

 ユーロスターを使って行ったが、フランス側に入った後で、前方を走行していた通常列車が故障を起こしたため、前に進めず、予定時間より3時間以上遅れての到着となった。前回のベルギー旅行の際といい、今のところ英仏海峡トンネルを通って時間通りに着いたためしがない。相性でも悪いのだろうか。。ただ、この遅延のお詫びとして、今回のチケットを提示すれば次回の片道チケットがフリーになる、というアナウンスが流れた。それに対しての乗客からの閑散とした拍手は、それよりとにかく早く目的地に到着してくれ、という人々の気持ちを表していたようで、ちょっと苦笑。

 めぼしい観光名所は初回のパリ訪問で回ってしまっているので、今回は観光バスに乗ったりセーヌ川の観光クルーズに参加したりして、まったりと過ごす。ただエッフェル塔は今回初めて登ることになり、天気の良いパリの風景を塔から楽しむことができた。

 エッフェル塔は建築された当初は、じきに取り壊す予定だったのが、電波塔としての役割を果たすことで保存され、今に至っている。塔のてっぺんをよく見ると、沢山アンテナが付いているのが見える。要は東京タワーと同じだが、東京タワーが最初から電波塔として建築されたのに対して、エッフェル塔は建築された後に用途が出てきたところが面白い。
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Lacy Shadow P1010270_s.jpg

 エッフェル塔の夜景。一定時刻になると、フラッシュのような光が塔全体で瞬いて、とても綺麗だった。右下はセーヌ川から望んだノートルダム寺院の夜景。
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 今回、ノートルダム寺院の正面外壁に蛇で目隠しをされた女性がいるのに気づいた。イヴだろうか。
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 他にも沢山写真を撮ったが、あまりに有名なパリの風景ということで目新しさに欠けるように思うので、、、今回はこれくらいで。

 それにしても、食べ物については食の大国フランスのこと、それなりに期待にかなった食事ができるのは当然なのかもしれないが、特にデザートに関して、大雑把(というと失礼かもしれないが)で量が多い英国のデザートより、大陸の繊細なつくりのデザートの方が、やはり日本人の口にあうと再認識した旅行でもあった。
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夏空

7月は英国の夏とは思えないような、30度を超える暑い日が多かった。今回はそんな暑い夏の日に撮った空の写真。

 太陽の下を舞う鳥たち
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Blue sky
 夕暮れ時
Sunset
 飛行機雲
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Sunset

英国車

 ニース旅行記の最後にも少し書いたが、時々珍しい車を目にする機会がある。

 こちらは英国ではよく見かける、クラシックカーの一つだが、今回は運よく写真を撮ることができた。
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フロントに白いリボンがかかっているので、これから結婚式へ花嫁・花婿を迎えに行く途中だと分かる。少しスピードを上げて走ると、運転しているおじさんの帽子が飛びそうになるので、手で押さえ押さえしながら走っていた。ちなみに、正面ナンバープレートが鏡文字になっているのは、サイドミラー越しに撮ったため。
 家に帰ってから写真を見ていて、何やら小さなプレートが後ろについているのに気が付いた。拡大してみたのが、こちら。
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調べてみたら、この車はアストンマーチン(Aston Martin)のラゴンダ(Lagonda)という車種らしい。どれくらい古いのか分からないが、少なくとも運転しているおじさんと同じ位には、年季が入っているだろうと思われる。でも、いかにも良く手入れされていると分かるクラシックカーだった。
 それにしてもデジカメって便利。対象を見た時には気が付かないことも、後で写真を見て分かることもある。というか、写真を拡大して遊んでいる私が暇なだけか(笑)。

 ちなみに、今までで見たクラシックカーで一番面白かったのが、蒸気機関で走る車。小さな蒸気機関車が道路の上を走っていると言えば分かりやすいかもしれない。2人以上乗っているのを見たことが無いので、多分それが定員なのだろうが、運転していない人は、常に石炭を入れたり、いろいろエンジンの面倒を見なくてはいけない様子で、それなりに忙しそうだった。しかも煙突からの煙で、二人とも顔がすすけているように見えたのは、気のせいではないと思う。はたで見ている分には、のどかでとても楽しい風景だったが、早く走れないため、のろのろと走る後ろに続く後続車には、さぞかし迷惑な存在だろう。

 アストンマーチンの少し後に見かけたのが、これ。
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これは一般に'カーボート(car-boat)’と呼ばれるらしく、ぱっと見には分からないかもしれないが、なんと水陸両用なのだ。よく見ると、運転席が車輪の真ん中にあるのが分かる。これでビーチにドライブに行って、そのまま海でクルージングできるんだと想像すると、わくわくする。
 これは英国のギブス・テクノロジーズ(Gibbs Technologies)という会社が作っており、水上では、こんな感じ↓らしい。おぉぉ。
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 BBCの関連記事によると(上写真をクリックすると記事に飛びます)、なんでもお値段は3,000万円とか。家が買える…と思うのは、私だけではないはず。お金持ちのおもちゃというところだろう。これを書きながら、そういえばヴァージンのリチャード・ブランソンがこれに乗って、いかにも楽しそうに遊んでたのを以前TVで見たことを思い出した。
 しかし、私が見た時にはこれ1台ではなく、2台が連れ立って走っていた。一体どこのお金持ち達だったんだろうか。

 高速を降りる直前に、アストンマーチンとカーボートが、少しの間だけだが並走していた。今回は、全く異なるが、どちらもブリティッシュ・エンジニアリングの産になる車を同時に見る機会に恵まれた。
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ベルギーへ(その4)

 ベルギーへ(その3)の続き。

 今回の旅行の目的である、友人の結婚式当日。以前から着物を着ていくことに決めていたが、海外で単を着るほど数は持っていない。当然袷になるのだが、既に6月中旬で、しかも恐ろしいほどに天気が良い。相当暑くなるだろうと、覚悟して出かけた。

 披露宴は広い庭園で行われたが、しかし、文字通りテントの「お陰」で、それ程暑い思いをしなくて済むのには助かった。それに着る側の苦労はさて置き、着物姿が他の招待客や花嫁達にも喜ばれると、苦労した甲斐があったと思う。また、きちんと正装しているという印象を与えるからだろう、色々と待遇が良くなるのは嬉しい。着物万歳!

 興味深かったのが、花嫁が少数の外国客のために英語でスピーチを行ったこと。公用語でないにも関わらず、それだけ普通に英語が解されるということだろう。実際に、話をした殆どの人は、英語での会話に全く問題が無かった。フランス語も公用語であることを考えると、皆一体何ヶ国語話せるのだろう。言語体系から考えれば、日本語ほどかけ離れている訳ではないので、各語の習得はそれ程難しくないのだろうが、複数言語を操ることができるのは、それだけで何となく羨ましい。
 それにしても、ベルギーはスローフードの国とは聞かされていたが、4時に始まった宴とディナーが花火で締めくくられて終わった頃には、12時もとうに過ぎてしまっていた…。

 旅行最終日には、英仏海峡までの帰途にブリュッセル(Bruxelles)とブルージュ(Bruges)に立ち寄った。

 ブリュッセルと言えば、国連本部があることで有名だ。でも、昼食の後にそれらしき建物をちらりと見ただけで、特に観光らしい観光もしないで、通り過ぎてしまった。アントワープと比べると、単なる大都市に見えてしまったのも理由の一つ。でも通りすがりに見えた赤線地区(ベルギーでは売買春は合法)の印象は強かった。綺麗な下着を着けたマネキンだと思って見たのが、実は生きた女性だったからだ。文字通り、ショーウィンドウで自分の「商品」である体を売りに出しているのだが、そこにはある種のバイタリティと、綺麗ごとばかりではない現実主義があるのを感じた。

 ブルージュは、アントワープ以前に港湾として栄えた街。15、16世紀の建築物が残り、今は観光で賑わっている。昔の栄華の名残と、小都市のこじんまりと落ち付いた雰囲気を同時に楽しむことができる、きれいな街だ。
Bruges Bruges_2

 やはりここでも、ビールを飲みながらまったりしたり、チョコレートショップのショーウィンドウを覗きながらぶらぶら歩いたりして、のんびりと時間を過ごした。

 帰りは、行きと同様に道路をすっ飛ばして(笑)、英仏海峡入り口に到着。するとあろうことか、再び「技術的な問題により」列車が1時間以上遅れるとのこと。あぁデジャヴ。仕方が無いので、同様に足止めをくって駐車している車を見て歩いて時間をつぶした。

 実は同じ週末にル・マン(Le Mans)24時間耐久レースが開催されていて、その帰りと思われる車が駐車場にも沢山見かけられた。色々なタイプの車がいて面白かったが、中でも個人的に目を引かれたのが、TVR サガリス(Sagaris)2台。タスカン(Tuscan)はたまに走っているのを見るが、サガリスを間近に見るのは初めてだ。スポイラーの形がユニーク。TVR独特のカメレオンカラーの深緑とシルバーだったが、こんなサガリス2台が並走するのを見る機会は、あまりないだろうと思う。
 
 家に到着した時には深夜になったが、今回はあちこちに足を運ぶことができて、とても満足。運転の他にも観光案内をしてくれた夫にも、この場を借りて感謝!

ベルギーへ(その3) ~アントワープ~

 ベルギーへ(その2)の続き。

 アントワープはルーベンスの生地で有名だが、今回何も予習をしていなかった私は、現地につくまでそんなことも知らなかった。ちなみに前回触れた大聖堂は、日本人には「フランダースの犬」に出てくる、ルーベンスが描いた「聖母昇天」があることで有名だ。しかしこれは特に今回私は見なかった(理由はない)。

 その代わりに、という訳でもないのだが、ルーベンス博物館へ足を運んだ。実際に彼が住んだ家が、そのまま現在も博物館として公開されているものだ。現在のアントワープのショッピングエリア近くにある3階建ての館で、前に比較的広い庭もついている。立地といい、外装・内装からしても、当時の富裕層が暮らした家だと容易に想像できる。下の銅版画は17世紀初頭のこの家の正面図だが、驚くべきことに現在も全く変わっていない。

1627.jpg 1610.jpg ルーベンス博物館

 家の中に入ると、台所や使用人の使う部屋を除いて、ずい分と天井が高いことに気がつく。1.5階分以上あるだろう。さらに腰の辺りから天井まで続く窓が沢山付いているので、部屋の中が明るく、とても開放感のある空間だ。柱や鎧戸などにも、丁寧な装飾が施されている。ただその装飾にも、軽快な美しさというよりは、堅実な重厚さが感じられるのは、やはり国民性なのだろう。また、フランドル絵画にはよく、特徴のある丸みがかった真鍮のシャンデリアが天井から下がっているのが描かれているが、全く同じようなシャンデリアが各部屋にもかかっていた。何気ないことだが、4世紀前に描かれた絵の風景を、時代を超えて実際に目にして実感できるのは嬉しいものだ。これはなんとなく、ジグソーのピースが嵌った時の感覚に似ている。

 庭のベンチで一休みしながら外壁の装飾を眺めていると、ポセイドンの彫像に気が付く。水に関わりの深い街ならではだ。さらにその上に奇妙な怪物が踊っている。よく見てみると蛸なのだが、妙に邪悪な面構えで、ここでは悪役を仰せつかっているらしい。

 博物館を後にした後は、カフェでベルギービールを飲みながら新聞を読んだり、人々を眺めたりしてのんびりと過ごす。観光名所を制覇するのも、それはそれでいいが、街の雰囲気を楽しむのも、旅の一番の楽しみの一つだと思う。ところで、ベルギービールには、各銘柄ごとに特別のグラスがあり、違うビールを違うグラスから飲むと病気になるそうだ(笑)。ビールを飲む方には楽しみが増えるが、何せ400種類ほどあると言われるベルギービールである。店は全てのグラスを用意しなくてはならないのだから、大変だろう。さくらんぼのビールも、名物の一つと言われて試してみたが、綺麗なルビー色の見た目に似合った、ほんのり甘いビールで、おいしかった。 <つづく>

決勝戦

 今日は決勝戦の日だった。

 ウィンブルドン男子決勝と、ワールドカップ決勝である。ワールドカップが4年に1回でよかったと思う。でなければ、とてもじゃないが毎年両方をフォローするなんてムリだ(笑)。
 ウィンブルドンは好きなので、日本でも夜中に見ていたが、4年に1回のお祭りの方が、自然と優先順位が高くなる。

 ウィンブルドン決勝は、フェデラー(スイス)とナダル(スペイン)の対戦(どちらの選手についても詳しいわけではない…)。25歳と20歳の対決だが、フェデラーは既にウィンブルドンで3連勝していることもあるのだろうか、特製のジャケットを羽織って、コートに出る前から余裕の落ち着きぶりだったのに対し、ナダルはエクササイズを止めることなく、二人の態度が対照的だった。

 試合が始まると、コメンテーターは「フェデラーのような選手をみたことない」「どんなプレーにおいてもトップの選手だ」等々、フェデラーをべた褒めだし、1セット目はフェデラーが6-0で余裕で取ったこともあり、このままフェデラー優位で終わってしまうのだろうかと思っていた。しかし、2セット目からナダルがだんだんと調子が出てきたのか、面白いラリーが続くようになった。途中で外出してしまったので、全試合を見たわけではないが、ナダルもずい分健闘した様子。見過ごした終盤は、きっと見ごたえがあったに違いない。若いナダルも、これからまだまだ伸びそうで、楽しみな選手だ。

 関係ないが、フェデラー自身のホームページのプロファイル欄に、生年月日だけでなく、生まれた時間まで書いてあるのを見て、さすが時計で有名なバーゼル生まれだからだろうか、とちょっと可笑しかった。

 一方のワールドカップは、先日の準決勝で素晴らしいプレーを見せてくれたので応援していたイタリアが優勝。今頃ローマやミラノはお祝い騒ぎで大変なことになっているだろう。
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 ただ、ジダンの頭突き、それに続く当然のレッドカードという出来事が、試合の後味を悪くした。ジダンはあれだけの素晴らしい選手だが、だからなおさら、あのような行為は彼の選手としての品位と、決勝戦という檜舞台の品位をも落としてしまったと思う。残念だ。選手としてピッチに立つ最後の試合、それもワールドカップ決勝戦をレッドカードで去ることになった彼の胸中は、今どんなだろうか。
 個人的には、今回の試合に関するフランスのメディアのコメントがどんなものか、知りたいものだ。

ワールドカップ -イタリア対ドイツ-

 ついさっき終わった、イタリア対ドイツ準決勝戦。

 ワールドカップはかなりの試合を見ているが(笑)、試合そのものについては書くまいと思っていた。メディアが出す試合批評だけでも掃いて捨てるほどあるのに、選手の名前も覚えられない私のような素人が何を書くか、と思うからだ。

 が、しかし、何という試合。双方得点ゼロで迎えた延長戦で、誰もがペナルティ戦になると思っていたに違いない、残り時間2分というその時に、イタリアが叩き込んだゴール。それだけでも驚異だったのに、その後必死にイタリアゴールに攻め上がるドイツから、イタリアが見事なインターセプトでボールを奪い返し、駆け込んだデル・ピエロが正確なパスを受けてゴールをきめた。何というか、実に華麗。

 ホスト国のドイツ人には気の毒な結果になったが、今回のワールドカップの中でもトップクラスの試合だったと思うし、本当に見ていてよかったと思える試合だった。

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政治家の死

 先週土曜日に橋本龍太郎元首相が亡くなったことを、ついさっき知った。ちょうどイングランド対ポルトガルのワールドカップ戦があったから、英国のメディアはその話で持ちきりだったし、日本のニュースをしばらくフォローしていなかったから、ニュースを読んだ時には驚いた。

 別に個人的に好きだったわけでも、嫌いだったわけでもない。ただ、大物政治家の死というのは、その人が政権にいた時代を思い出させる。橋本氏が首相になったのは平成になってからだが、なぜか個人的には昭和の色が強く結びついている。’昭和の人’が、また一人去った。




ベルギー旅行の続きは、また後日アップする予定です(ずるずるとひきずってしまってますが…)。
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