スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ベルギーへ(その2) ~アントワープ~

 ベルギーへ(その1)の続き。

 アントワープに近づくにつれ、巨大なクレーンが沢山目に付くようになる。貨物を船に積み込むためのクレーンだ。ヨーロッパの都市では、街に近づくにつれ、まず街の中心に立つ教会や聖堂の尖塔が見え始め、それから街の全容が見えてくるというのがよくあるパターンだが、アントワープに関してはちょっと違うよう。14世紀ごろから港湾都市として栄えた都市ならではだが、すごいと思うのは、現在もその地位を保持していること。ヨーロッパで2番目の量の貨物出荷量(?)があるらしい。

 街に入ると、目を引くのが庁舎の前にある噴水の彫像。よく見ると「切り取られた手」を今にも放り投げようとしている。伝説によると、神様かなにか(?記憶が曖昧…)が放り投げた、その手が落ちたところにアントワープができたとか。アントワープという街の名前そのものも「落ちた手」という意味だそうだ。へぇ。
antwerp-opener.jpg
 写真はこちらから拝借

 同じく街の中心にある、繊細な装飾が施された大聖堂も目を引く。ただ、なぜか二つある(はずの)塔の片方が、やけに低い。なんでも、建設を始めてから2世紀かかったところで建設を止めてしまったため、片方の尖塔は美しく仕上がったが、もう片方は低いまま、申し訳のような屋根(フタのようにも見える)をかぶせて、終わりとしたらしい。要は資金が底をついたためだが、なんだか可笑しい。
antwerp.jpg 写真はこちらから拝借

 街全体の雰囲気は16、17世紀の建物が今も沢山残っていて、落ち着いていながらも華やかな感じ。でもこの印象は、街を行きかう人々の服装からもくるのだろうか、地元の人々は、一見して観光客と分かる人々とは明らかに違う、いかにもおしゃれないでたちで歩いている。年配の女性もフェミニンなハイヒールに膝丈のスカートで歩いているのをよく見たが、それがエレガントでもあり、似合ってもいて素敵だった。アントワープはベルギーの中でも1、2番目に豊かな街だそうだが、街全体から受ける印象もそれを反映しているのだろう。

 夜には、レストランの屋外席で食事をしたが、ちょうどワールドカップの真っ最中だからだろう、全ての客が試合を見られるように、テレビがあちこちに設置してあった。さすがヨーロッパ。サッカー熱はどこも同じようだ。ベルギービールを飲みながら観たのが、オランダ対コートジボワールの試合。オランダが2対1で勝ったのだが、試合終了直後にオレンジ色(オランダのナショナルカラー)のTシャツを着た人々が、広場を走り回ったり、大声を上げたりと、大はしゃぎ。ベルギー人が、「またオランダ人が…」といった様子でそれを冷ややかに見ていたのが、何だか対照的だった。

 オランダ人とベルギー人は、国境を接する隣国同士で、同じフラマン語圏に属するのに、仲がいいというわけでもないらしい。おまけに、同じフラマン語といっても、読み書きの表記は同じだが、発音が違うため、ベルギー人とオランダ人同士のフラマン語では意思の疎通が出来ないらしい。友人のベルギー人に言わせると、なんでもこの二国民は性格の違ういとこ同士のようなものとか。似てる部分があるからこそ、お互いの違う部分が余計に目に付くのかもしれない。「背が高くて騒がしかったら、それはオランダ人」という、彼のオランダ人の定義には笑った。

 テレビで試合を見ながらふと気が付いたのが、アルコール飲料の広告の多さ。あらゆる種類のアルコールの広告が、とても多い。要はそれだけ売れるし、飲まれているのだろう。ベルギービールも300、400種類あるというし。それにも関わらず、金曜日の夜、夜中の一時を過ぎてもまだ8時ごろかと見まごう程にぎわっているレストランやバーをタクシーで見ながら通り過ぎたが、酔っ払って騒いでいるような人は全くない。金曜日の晩といえば、どこからか雄たけびが聞こえてくることが多い英国、この点についてはベルギー人の爪の垢でも飲ませるといいのかも。



※ 手持ちのデジカメが故障してしまったため、今回の旅行に関する写真はあちこちからお借りしています。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。