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[映画] セレニティ(Serenity) (米、2005)

 本国米国でヒットを飛ばし、日本でも人気が出るTVドラマシリーズは多い。ここ数年(?)で言えば、「ER」、「フレンズ」、「セックス・アンド・シティ(Sex and the City)」、「24」等々だろうか。その裏で不人気のために消えていくTVドラマは、星の数ほどと言わずとも、かなりの数に上ることは間違いない。
 
 実は「セレニティ」も、もともとは低視聴率(スポンサーの嗜好に合わなかったとも)を理由に作製がキャンセルされた、そんなTVドラマシリーズの一つで、TVシリーズの名前は「ファイアーフライ(Firefly)」。かろうじてTVシリーズのDVDが発売されているが、もちろん1セットしかない。しかし、TVシリーズに惚れ込んだ数多くのファンのサポートによって、その後映画化が実現するという、実に稀有なプロセスを経て作製された映画なのだ。このファンの’コア’さ加減は、ウィキペディアの'Firefly'の項を見てみると分かりやすいかもしれない。シーズン10まで出した'Friends'と張り合えるくらい、詳細な書き込みがされている(笑)。

 はっきり言ってこの映画、有名な役者も出ていないし、物語の舞台自体、SFアクションにもウェスタンの風味を足して2で割ったような感じである。これだけでもうB級映画の匂いがする(笑)。

 でもこれが面白い。

 スター・ウォーズのハン・ソロを思わせるような(と思ったのは私だけかと思いきや、やはりどうもハン・ソロのイメージもキャラクターの下地としてあったらしい)、ヒーローではないが船・セレニティとクルー達を何より大切にしているキャプテンをはじめとする、個性際立つ登場人物達。それに加えてユーモアが効いた脚本が、観ていて飽きさせない。映画制作の事情が事情だったこともあり、かなりの低予算だったと聞くが、CGや特殊効果にも手を抜いた安っぽい様子が見受けられない。また、TVドラマシリーズでのエピソードが物語の前提になっているのはもちろんだが、シリーズを観ていない観客にも十分楽しめるように出来ている(もちろんシリーズを観ておけば、一粒で2度、3度おいしいのは確かだが)。
serenity_.jpg serenity.png

 結局、映画レビューでも高い評価を受けただけでなく、観客のハートをがっちりつかみ、なんと英国での劇場観客による投票で2005年映画の1位に輝くという成功を収めてしまった。しかもトップ10に並ぶ他の映画と比べて、2、3週間という短い劇場公開期間にも関わらずである。映画のDVDの売れ行きも相当伸びたらしい。
 
 ただ残念なことに、「セレニティ」は日本では劇場公開されていないし、そもそも本場米国で途中でキャンセルされたTVドラマシリーズ「ファイアーフライ」が日本で知られることも無いと思われる。ただここまで読んで興味が湧いた方は、こちらのサイトでTVシリーズ・映画共に関してもう少し詳しい日本語解説があるので、参考にして頂きたい(手抜きですみません…)。

 日本で知られざる娯楽映画の秀作の一つとして、オススメの作品。

評価:★★★★(4.5/5.0) 
 映画「セレニティ」に関する検索でこちらのブログをご訪問頂いている方が多いようなので、正確を期すため、上記内TVシリーズ名と映画名を混同して書いてしまっていた部分を一部訂正・加筆しました(8月13日)。
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