スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

和食

 個人的に和食が無くても生きていける人間だ(と思っている)。ある一定日数を過ごした国々はさすがに限られているので、インドやアフリカで現地食だけでどうかと言われると分からないが、英国も含めて過去に旅行した国では、現地の食事だけで過ごすのに問題はないと思う。
 
 とは言いつつも、和食があればやっぱりありがたく頂く(笑)。英国に越してからも機会があれば簡単な和食をたまに作っている。その際に材料が限られるのはもちろんだが、意外な盲点が水だ。私の住んでいる地域は硬水なのだが、例えば出汁や緑茶の味が、日本で作るのと同じようにしてもどうも違うのである。特に緑茶は美味しく出ない。「ホーホー、ほーたる来い。こっちの水は甘いぞ、あっちの水は苦いぞ」という唱歌があったが、実際に水で味は変わるものなのだと、その時思い知らされた。

 しかし色々なハンディキャップ(?)を負っても、世界各国、海外で本格的な和食を作る方は沢山いるようで、正月におせちを作るようなすごい人々もいるらしい。私にはとてもそんな根性はない。そういう話を聞くと、頭が下がる。

 それでも先日英国で初めて大根を購入(!)したのをきっかけに、豚の角煮に挑戦してみた。豚のバラと言っても、英国ではローストするのに使われるので、皮がついたまま紐でロール状に結わえられているものを購入、時間がある時に煮てみようと、冷凍庫に眠らせていたものだ。インターネットで基本的な手順は確認したが、後は全部我流。それでも、圧力釜で一緒に煮た大根共々ふっくら柔らかく、かなり満足のいく出来栄え。日本米と共に美味しく頂いた。

 今回の角煮は個人的に久々の(和食における)ヒットとなったが、英国に越してから最初のヒットは、実は日本米だった。

 英国では、インド・パキスタン系の移民の割合が高いこともあるためか、バスマティ米(いわゆるインド米)はどこでも手にはいるのだが、日本米が手に入る場所は(日本食料品店を除き)比較的少ないし、値段も高い。そのため、比較的最近まで米と言えばずっとバスマティ米を、日本から持参した炊飯器で炊いて(笑)食べていた。

 だから、ローカルのスーパーで日本米を初めて購入した時、炊飯器から立ち上る、バスマティ米の香りとは明らかに違う日本米のそれをかいだ時に、極端な表現をすると体が反応したと言おうか(爆)、更に口に運んだ時に、何の変哲もないその白いご飯を本当に美味しいと感じたのである。米が魚沼産コシヒカリだったわけではもちろんない。おそらくカリフォルニアかどこかの産の日本米だろうと思う。しかし、贅沢なことを言わなくてもとにかく日本米ということが肝心なのだ。やはりなんだかんだ言っても、大昔から稲作をしてきた日本人のDNAは脈々と私の中にも息づいているらしく、日本米のあの粒形、大きさ、粘り、香りが一体となって口に運ばれた時に、脳に「美味しい、これが米だ」という信号が送られるのだ(笑)。今でもバスマティ米はバスマティ米なりの美味しさがあると思うし、料理に応じて使い分けているが、これ以来、日本米は必ず常備して切らさないようになった。

 それにしても、子供の頃はお米だけが美味しいとは思いもしなかったのが、今のこの変わりようなのを考えると、日本人DNAはやっぱり年齢に応じて発現してくるのかもしれない。20年後になったら味噌汁と白いご飯がないと一日が始まらないような人間になるのだろうか(なりたくはないが)?

 こんな事を脈絡もなく考えながら、今日は角煮の残りとひじきの煮つけ、お吸い物にご飯というつましいながらも和食オンパレードの夕食を終えたのである(笑)。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。