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マナー・ハウス その1 ~ハットフィールド・ハウス(Hatfield House)~

 英国では、マナー・ハウス(Manor House)と呼ばれる立派な建物を見かける機会がよくある。これから少しずつ、訪れたマナー・ハウスを紹介していこうと思う。

 マナーとは領主のことで、マナー・ハウスとは読んで字のごとく、昔の領主が住んだ建物のこと。でも領主と一口に言ってもその資産規模がピンきりなのと同様に、マナー・ハウスもその大きさや華麗さには大きな開きがある。現在はアパートに流用されていて、でも外見から「あれは昔マナーハウスだった」と分かるようなものもあるし、観光客を入れてその収入を建物や庭のメンテナンスに当てているところもある。ただ、観光客に門戸を開いていても、建物が単なる博物館と化しているとは限らないのだが。今でも代々の家族が生活しているところも多いからだ。バッキンガム宮殿やウィンザー城を想像すると分かりやすいかもしれない。どちらもロイヤル・ファミリーの生活の場として、また公式行事開催の場として実際に使われているが、一部を観光客に開放している(バッキンガムは一年のうち限定期間のみ)。もちろん、これらはマナーハウスの範疇には入らないが。

 ハットフィールド・ハウス(Hatfield House)は、交通の便が悪いマナー・ハウスが多い中で、ロンドンから公共交通機関で比較的簡単にたどり着ける、数少ないマナー・ハウスでもある。キングス・クロス(Kings Cross)駅から列車で30分程、駅に降り立てば目の前がハットフィールド・ハウスだ。

 この敷地が広い。下の写真の、少々黄色っぽい地面を円く囲むようにある森が、そこから右と左に広がっているが、その内側(要はこの写真のほとんど)がハットフィールド・ハウスの敷地である。建物内部を見たり、綺麗に手入れされた庭園を見るのもいいが、犬を連れて背後の草原や森を散歩するのも楽しい。ただ気軽に歩き始めると、思ったよりずっと広くてびっくりするかもしれない。 
view

 建築年が1607年というから、来年で築400年である。火事で消失した部分もあるので、建物全てが17世紀のオリジナルというわけではないが、建築当時の様子をそのまま残すダイニングルームは、巨大な暖炉や装飾等、さすがに歴史を感じさせるものだった。ちなみに、建物内部では写真が禁止されているため、ここ載せている写真は建物外部のみ。

 ここは王家に縁が深く、特にエリザベス1世が王位を継承する以前に暮らした場所として有名だ。庭にもエリザベス1世を模したレリーフが置いてある。
Elizabeth I

 庭に関して言えば、英国の庭で迷路があるのはここと、他には一箇所だけしかないと、ガイドが話しているのを小耳にはさんだ。私も夫も迷路の中で迷子になるのを楽しみにしていたのだが、当日は庭のその部分は一般開放しておらず、がっかり。なんでもなぜか週末ではなく、木曜日が迷路の一般開放日なんだとか。それはともかく、ここではかっちりと剪定されたフランス式整形庭園だけでなく、イギリスで発達した風景庭園両方も見ることができる。また、庭園の一部で両方が適度にミックスされているように感じるのは、最初にフランス式庭園を造ったのを、後年イギリス式庭園に造り変えたからだろうか。
Hatfield House English garden Garden

 また内部はハリー・ポッターをはじめ、多くの映画撮影にも使用されているそうだ(ブラッド・ピットも来たと聞いたが、映画のタイトルを忘れた)。建物内部には沢山ガイドがいて、他にも建物の歴史にまつわる面白い話を聞かせてくれる。残念ながら、マナー・ハウスの常で入場料は安いとは言えないが、建物内部・外部とも十分楽しめるので、ロンドンから足を伸ばすのもいいかもしれない。
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