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イングランド南西部のミステリー

 今年の英国の夏は、雨が続いて洪水になったり、薄ら寒くて暖炉に火を入れる夕べがあったりと、夏らしくからっと晴れた日がとても少なかったように思う。既に過去形なのは、8月も半ばを過ぎると秋が近いのを感じ始めるからである。

 7月中旬過ぎから麦畑はみな黄金色になり、今の時期の田園地帯は、刈り入れのための大型トラクターが沢山行き来するようになる。この刈り入れば始まる前に、一気に数が増えるもの、それがクロップ・サークル(crop circle)だ。

 私が住んでいる地域は、沢山の歴史的遺跡が見つかる場所だ。たとえば世界的に有名なストーンヘンジ(Stoneendge)は、自宅からまっすぐ南に40分程ドライブしたところにあるし、毎日の通勤路からも巨大な古墳等など、珍しいものが見える。それらについてもおいおい触れていきたいのだが、とにかくクロップサークルはそういった正史以前のミステリアスな遺跡を好むかのように、その周辺地域に広がって見つかるのである。

 6月下旬には、自宅から3分ほどドライブした所で小さなクロップサークルを発見。
crop circle こういう角度で見ると、イルカに…見えませんか…?
これを見た私は、「イルカの形をしたクロップサークルができた」と友人や会社の同僚にふれ回ったのだが、実はイルカの形ではなかったことが後日判明。こちらのウェブサイトによると、このクロップ・サークルにはもっと込み入った意味があるそうな。
 クロップサークルのある麦畑斜め下の道路から見ると、どう見てもイルカでお茶目なクロップサークルだと思ったのに(爆)、ちょっとがっかり。
 下は周辺風景の様子である。麦畑の広がる、穏やかな田園風景に見える…のだが、実は1、2年前に複数の地元民によって未確認飛行物体が目撃されたという、その場所にこのクロップサークルが出来ているのだ。
1010689035_85f3bc11cc_b.jpg 一見、何の変哲もない田園風景。

 7月7日と言えば日本では七夕だが、私の自宅からまた10分ほどの所に今度はかなり大きなクロップサークルが出来たという。実物を見る機会があったのだが、やはり大きい。クロップサークルの中を歩いている人(写真では黒い米粒のように見える)と比べると、その大きさが分かる。私が撮ったこの写真だと全体像が分かりづらいが、空から見るとこんな感じらしい。
big crop circle

1011096698_f31dc835f5_b.jpg 943037949_1ca906332a_b.jpg
私がクロップサークルの写真を撮っていた丘に放牧されていた牛達。かわいい'200042'号(右)。

 これだけクロップサークルが集中して出来る地域とくれば、それに関心を持つ人々が集う場も出来るわけで、クロップサークルに関する資料を集めたサイレント・サークル(Silent Circle)というカフェがある。
 下の写真では、背景の鉛色の空と相まってかなり怪しい雰囲気をかもし出しているが、内部はそれほどでもなく、クロップサークルの研究に情熱を注ぐ専門諸氏が語るDVDを見ることができたり、クロップサークル専門書や、他では見ないような怪しげな月刊誌が置いてあったりするだけで(笑)、家族連れでも気軽に入れるカフェである(本当ですって)。
Silent Circle

 しかしこのクロップサークル、冒頭リンク先のウィキペディアに詳しいが、本当は、パブで飲み交わしていた農夫二人のアイディアが始まりだったという。70年代から始まり、シンプルな図形から少しずつと複雑な図形に進化していったのだが、使用した道具は到って簡単、下の絵のような、板切れに縄をくくりつけただけのもので大概の図形は出来てしまうとか。小さなもので1時間弱、大きなものだと2、3時間かかるそうだが、費やす労力もさることながら、個人的には、夜中に人に目撃されないように作成するのが一番大変そうに思う。80年代から90年代にかけて世界的に知名度が上がり人々のロマンとミステリーをかき立てたクロップサークル、下の絵のように宇宙人が作っていたのならもっと楽しいのだが。
making crop circles クロップサークル作成中。

 クロップサークルは当然と言えば当然ながら、麦穂が揺れる麦畑がないと作ることが出来ない。そういう意味では、日本人的にはこの季節限定の季語だとも言えよう。ただし、イングランド南西部限定だが。収穫後のクロップサークルがあった場所を見たが、クロップサークルはシミのように地面に微かに痕跡を残すだけだった。

 ここまで読まれた方は、ミステリーとロマンが潰されてしまったかのように感じる方もいるかもしれないが、ご安心を。
 8月12日の夜、私も友人達と共にペルセウス座流星群の流星に混じって奇怪な軌跡を描く未確認飛行物体を自宅から目撃したのだ。あの不思議な光は一体なんだったのだろう…?
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