スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ベルギーへ (その1)

 夫の友人の結婚式に出席するために、ベルギーはアントワープに16日から3泊4日で行ってきた。夫はアントワープに数年住んでいたので、自分の庭のような場所だが、私はベルギーに行くこと自体初めてで、しばらく前から楽しみにしていた旅行だ。今回は車で一路陸路を行く。

 出発当日は、M25(ロンドンを中心とした環状道路。東京の環七・環八みたいなもの)の渋滞を避けるために、朝4:00前に出発。結果、睡眠は3時間程度で、少々つらい。外はまだ暗いものの、東の空が既に少し白みかけているのが見える。

 英国-フランス間をつなぐ海峡トンネル(Channel Tunnel、トンネルサービス自体はEuro Tunnelと称される)への道すがら、英国製のクラシックなスポーツオープンカー二台が並走しているのを見た。共に年配の夫婦連れで、女性はサングラスにスカーフを頭にかぶり、そこだけちょっと違う時間が流れていた。年を取ってからあんな風にモータースポーツを楽しむのは、とても素敵だと思う。

 ユーロトンネル入り口に5:20頃到着。ここで、夫が「列車が遅れているようだ」と言い出す。何のことか分からず、きょとんとしていると、「列車のシステムで問題があったらしい」と、重ねて言う。しばらくかみ合わない話をした後で分かったが、トンネルと言えども、関門海峡トンネルのように、中を車で運転して通過するわけではないらしい。何度も海峡トンネルを通過している夫は逆に、車を列車に載せるということを私が知らないということに、気づかなかったようだ。私は今回初めて知ってびっくり。ここから合流した友人にこの話をしたら、笑われてしまった。

 実際、全てのシステムは空港で飛行機に乗る際のシステムとほぼ同じように出来ている。まずトンネル入り口でチェックインし、ここで搭乗する列車のチケットを手に入れる。その後、パーキングに入って列車までの時間をつぶすもよし、パスポートコントロールを済ませて、デューティーフリーで時間をつぶすもよし。ただここで異なるのは、動くのが人ではなくて、車だということ。1時間にほぼ2本走っている各列車の搭乗時間が近づくと、搭乗ゲートに行き、後はサインに従って列車に乗り入れるだけだ。

 海峡を渡るには、他にフェリーを使う手もあるが、それだと2-3時間かかるのに比べ、ユーロトンネルを使うと1時間そこそこらしい。ただ今回は運悪く列車の遅延のために、6時出発予定が2時間近くずれ込み、延々とパーキングで待つ羽目になった。このトンネルの建設には巨額の費用がかかったと聞くが、この様子だと、中を走る列車の信頼性が、英国で通常走っている列車(すぐに遅れる上に高い)と同じレベルのようで、先が思いやられる…。
 
 やっと列車の準備が整い、初めて列車を目にするが、この列車、普通の低い車用の車両は二階建てになっている。列車自体はかなり長い連結車両だったのにもかかわらず、車が載り込み始めてから列車が動き出すまでは案外早く、15分かからなかったと思う。さらに30分でフランス側に到着。なるほど、(動けば)結構早い。下の写真は、ユーロトンネル内を走る列車の内部の様子。
Euro Tunnel Train写真はWikipediaから拝借 

 フランスの一般道路を走り始めるなり、英国とは風景が一変したことに気づく。とにかく土地が平らで、右を見ても左を見ても、視線をさえぎるものがない。だから空も広い。アメリカでも似たような風景を見たのを思い出す。英国は日本と比較するとずっと平坦な土地だが、それでもなだらかな丘の向こうにまた丘が続く、といった風景なので、こういう風景はまた違っていて新鮮だ。

 フランスの道路を走って30分で、フランス-ベルギー間国境を越える。国境からさらに1時間ちょっとで、今回の目的地であるアントワープに到着した。列車の遅れさえなければ、我が家からアントワープまで車で4時間程の距離ということだ。ヨーロッパ圏内のモノと人の流れも、なんとなくではあるが、身をもって感じることができて面白い。

 運転していて気づくのが、大陸に入ってからの運転マナーの違い。特にベルギーに入ってから、英国では絶対にあり得ないような乱暴な運転が目に付く。例えば、車間距離をとらない上に、外側車線からの追い越し、急な車線変更や割り込みは当たり前。これは夫に言わせると、’ベルギーでは当たり前’らしく、更に「郷に入れば…」で同様の運転をするものだから、助手席に座っている私はひやひやさせられた。ただ、運転マナーが乱暴な分、我慢の閾値が高いというか、互いに少々のことでは怒ったり怒鳴りあったりしないらしい。運転マナーに比較的厳しい英国はその分閾値が低いので、下手な運転には中指を立てたりするのも見かけるが、まあこれもお国柄の違いということか。  <つづく
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。